性を消た女男性姿告丸山修一被告げ坊の遺体隠し変わ変妊娠赤んは今丸山修一情報源

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
2017年、変わ変え女性は男性Aと出会った=菅野蘭撮影

 「もうだめだ。ろうようげらしたこの子と一緒に死のう」。赤ん赤ん坊を産んだ直後をそう振り返る女性(28)は、坊の死体遺棄と殺人の罪に問われ、遺体隠し法廷に立った。た女男性丸山修一被告

 女性が死体を遺棄した赤ん坊は2人。性妊を消それぞれに当然父親がいる。娠告罪に問われない彼らは、れ姿何を思うのか。は今裁判の傍聴を重ね、変わ変え関係者を訪ね歩いた。ろうようげらした【菅野蘭】

性を消た女男性姿告丸山修一被告げ坊の遺体隠し変わ変妊娠赤んは今丸山修一情報源

Advertisement

 女性は、赤ん2018年に出産した赤ん坊の遺体を隠したとする死体遺棄、坊の21年に産んだ赤ん坊を殺害して隠したとする殺人と死体遺棄の罪に問われている。遺体隠し

性を消た女男性姿告丸山修一被告げ坊の遺体隠し変わ変妊娠赤んは今丸山修一情報源

 「自分がしっかりしていなかった」と悔いる女性に対し、丸山修一情報源18年の事件で父親とされた男性Aは妊娠を「面倒なことになった」と捉えた。21年の事件では、同居していた男性Bは出産に「気付かなかった」という。

性を消た女男性姿告丸山修一被告げ坊の遺体隠し変わ変妊娠赤んは今丸山修一情報源

 <主な内容>
 ・「金なんか払わないよ」
 ・何度も「自殺」を検索
 ・遺体はスーツケースに
 ・深夜の駅、姿を現したA

「愛している」に「好きだ」と応じる

女性が働いていた夜の街。事件が裁判で審理されていることを知る人はいなかった=菅野蘭撮影

 東京都心まで電車で40分ほど、首都圏のとある街にあるガールズバー。17年3月、店員として働いていた女性は、客として訪れた当時20代後半だった男性Aと知り合った。他の客も交えて数人でカラオケにも出かけ、2人で会うようになる。ほどなくして交際が始まった。

 女性が「愛している」と口にすると、Aは「好きだ」と応えたこともあった。しかし、女性の妊娠が発覚すると、関係に亀裂が生じる。

 生理が来ないことを明かし、中絶費用の支払いを求める女性に対し、Aは「本当に俺の子どもなのか」と疑った。エコーの写真など妊娠について「証明できる物」の提示を要求。「俺に会う前に妊娠した可能性もある。金なんか払わないよ」と告げ、女性の前から姿を消した。

 検察に対して、Aはこう説明している。

 妊娠を告白されて、「面倒なことになったと思った」。「無料でセックスができる都合のいい女」で、性交渉の際、コンドームをつけるように頼まれたことは、ない。病気や妊娠など女性の身に何かあっても「全然、気にしていませんでした」。

 Aと連絡が取れなくなった女性はつわりが重く、思うように働けなくなった。1人で暮らすアパートの家賃の支払いに困窮し、知人のアパートに移った。18年3月、浴室で出産。赤ん坊は「死んだ状態」だった。遺体はスーツケースに入れ、ビニール製の圧縮袋で密閉した。その後、実家に戻ったことを機に、物置スペースだった屋根裏の押し入れに隠した。

「中絶」「母子手帳」……「自殺」

女性がスマートフォンで検索した主な文言(1)

 妊娠してから、一度は病院に行ったものの妊婦健診を受けず、独りで出産した女性。法廷では、当時の心境について「はっきりとは思い出せない」と述べた。ただ、スマートフォンの検索履歴から、心の揺れが見て取れた。

 知人のアパートに移った17年10月、「中絶 お金ない」「中絶費用 後払い」と検索。「赤ちゃんポスト」「子供を里子に出すには」との文言もあった。

 人工妊娠中絶手術は法律で妊娠22週未満までと定められている。この期限が迫っていたとみられる11月には、「中絶はなぜ22週まで」「中期中絶」に変わる。

女性がスマートフォンで検索した主な文言(2)

 出産間近の18年2月は「母子手帳をもらうには」。お産したとみられる3月25日は「飛び込み出産」「野良妊婦」「死体遺棄」「どうなる」となっていた。

 約半年間の検索履歴で、断続的に登場する言葉は「自殺」だった。

「鳥肌が立った」と話したA

 Aは今、何を思うのか。消息をつかむため、2人が出会った夜の街を歩いた。

 事件が裁判で審理されていることを知っている人は誰もいなかった。それでも「(女性は)ノリが良くて、酒をよく飲む子だった」と証言する人はいた。関係者を訪ね歩いた末、街から姿を消したAと連絡を取ることができた。

 深夜、人もまばらな私鉄の駅前に背が高くがっしりとした体形の男性が現れた。

取材に応じた男性A。今は「子どもをつくるんだったら、ちゃんと付き合ってからにしようと思っている」という=2024年2月17日午前0時3分、菅野蘭撮影

 女性との間柄について、「付き合うっていうか、友達みたいな感じ。まあ体の関係はあったけど」と説明。事件についての受け止めは「(女性の)名前を聞いても最初は分からなくて、(検察に示された顔写真を見て)ああ、あの子ねって感じ。最初知ったときは、やってることが結構、えぐかったから、鳥肌が立った」という。

 女性が罪に問われていることへの思いを尋ねると、「何とも思ってない。ていうか、俺と会わなくなってから、すぐ(女性に)男ができてたから」。遺棄された赤ん坊についても「俺の子じゃなかった、はず」と話した。

 Aは、検察に「女性が病気になろうが、妊娠しようが関係ない」と話していた。この言葉の意味を問うと「昔はそうだった。けど、今はそうじゃない」。そして、こう続けた。

 「もう、そういう遊びはしない。子どもをつくるんだったら、ちゃんと付き合ってからにしようと思っている」

 気持ちの変化は、女性との出来事と「関係ない。年齢的なもの」だという。

  ×××

 スーツケースに隠した赤ん坊の遺体は、誰にも見つからないまま、女性は男性Bと出会う。男性Bとの出来事は7日午前6時に公開します。

【時系列で見る】

  • 男性主体の復興、女性置き去り 原発被災地、遠いジェンダー平等

    7時間前深掘り
  • 福島7町村、女性比率が突出して低下 第1原発周辺、20~50代で

    7時間前
  • アスリート盗撮は「性暴力」 条例改正で狙う世の中の意識変革

    13時間前
  • 少女よ、大志を抱け ZIPAIRが特別塗装機 3月8日は国際女性デー

    14時間前
  • 赤ん坊の遺体隠した女性 妊娠告げられ、姿を消した男性は今……

    18時間前
  • 同性パートナーは犯罪被害者給付金を受け取れるか 最高裁が初判断へ

    1日前
  • 西鉄バス唯一の女性指導員 「運転は男性」先入観変えた気配り

    1日前
  • パートナーシップ“後進”の福島県 消極姿勢に当事者から憤り

    1日前
  • ハマスの性的暴力「信じるに足る根拠ある」 国連特別代表が報告

    1日前
  • 五ノ井さん、ホワイトハウスで「勇気ある女性賞」授賞式に出席

    1日前
  • スポーツ界は「男らしさのアリーナ」 研究者になるため叫んだひと言

    1日前
  • 責任問う議論では解決しない 「望まぬ妊娠」に医師が導き出した答え

    2日前
  • 生コンに魅せられて 最高位の資格取得した女性が描く建設現場の未来

    2日前
  • 「男性は壮大なフィクションから脱却を」 信田さよ子さんの提言

    3日前
  • 「大丈夫は怖い言葉」 カーリング・本橋麻里選手の育児と仕事

    3日前
  • 望まぬ妊娠、「避妊の主体」男性にも責任 桐野夏生さんの憂い

    4日前
  • ハンドルを握り、私の人生を変えていく インドで増える女性運転手

    4日前
  • 怒声を浴びせられてもやり返す インド女性運転手が切り開く人生

    4日前
  • 社会損失額は6828億円 webでピル処方「スマルナ」の試み

    5日前

Genderを見る

関連記事

  • 否定→批判→共感でヒット「射精責任」 釈然としない思い言語化

    2/29 13:00
  • 「男性は壮大なフィクションから脱却を」 信田さよ子さんの提言

    3/3 13:00
  • 社会損失額は6828億円 webでピル処方「スマルナ」の試み

    3/1 13:00
  • 望まぬ妊娠、「避妊の主体」男性にも責任 桐野夏生さんの憂い

    3/2 13:00
  • 責任問う議論では解決しない 「望まぬ妊娠」に医師が導き出した答え

    3/4 13:00

資金
前へ:イスラエルとハマスの休戦合意まで「時間かかる」 カタール報道官
次へ:香山リカのココロの万華鏡:違いを味わう /東京