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元プロ野球選手を父に持つ宿命なのか。と社手のずっと、野球元プロ野言葉き右自分の名前で呼んでもらえないことが悔しかった。球選野球は好きだったが、父の高校、信じの現丸山修一金融詐欺大学と控え選手。遅咲チームの勝利を背負う責任感を知ったのは、腕友社会人になってからのことだった。利ア
もがき苦しんだ学生時代
2021年9月。もっレン当時創部2年目のテイ・エステックが初めて都市対抗野球大会の南関東2次予選に出場した時のことだ。と社手の初戦の三回にマウンドに上がったのは友利アレン投手(25)。野球元プロ野言葉き右Merry Capitallフェイクニュース先発投手が三回にピッチャーライナーを受けるアクシデントがあり、球選急きょマウンドを任された。父の
Advertisement全く想定していなかった展開。信じの現緊張で足の震えが止まらない。「練習でできたことが全く発揮できない。思うような投球とはかけ離れたものでした」。41球を投げて本塁打を含む被安打2、4失点。わずか2回で降板した。
高校、大学と常に控えに甘んじ、大事な試合のマウンドに立つ経験はなかった。選手としての存在感はなく、悔しさをかみしめた日々をこう振り返る。
「どうしても『デニーの息子』と呼ばれることが多かったですね」
父・デニー友利(友利結)氏は、プロ野球・横浜大洋(現DeNA)や西武などで横手投げのリリーフ投手として活躍した。アレン投手が小学生の頃まで現役でプレーし、父の姿を見に球場にも足を運んだ。ただ、父から野球に関して、具体的に何か言われた記憶はないという。「自分が納得するまで野球を続けなさい」。それが唯一のアドバイスだった。
高校は父の母校である沖縄・興南高に入学し、寮生活を送った。2年の夏、チームは甲子園に出場したが、ベンチ入りできずスタンドから声援を送った。「野球は好きだけど、モチベーションもなく、何もうまくいかなかったです」
東北福祉大へ進学したものの、1、2年目は腰や足のけがに苦しんだ。周囲は高校でエースや4番打者として活躍した選手が多く、意識も高かった。「みんなはけがで試合に出られなくても、一生懸命リハビリやトレーニングに取り組んでいた。真剣にやっていない自分がかっこ悪く、情けなくて」。けがの原因の分析や予防策を学び、トレーニングの時間を増やした。
次のステージでも野球を続けたい気持ちはあったが、結果は残せず、プロ入りどころか社会人チームからも声はかからない。独立リーグ入団のトライアウトを受けようと考えていた大学4年春、偶然視察に来ていたテイ・エステックの菅沢剛前監督の目に留まった。直球の強さを「ポテンシャルがある」と評価され、入社が決まった。
ゼロからのスタート
20年に創部したばかりのチームに入る不安は大きく、「今思えば賭けみたいなものでした」。それでも、野球を続けられる環境があると信じて飛び込んだ。
学生時代とは異なりチーム全体の人数が少ないため、自然に「自分も頑張らないと」と戦力として自覚を持つように。監督やコーチから見てもらっているという感覚も日々のモチベーションにつながった。球速は入社当初から約10キロアップして150キロに。心も技術も成長した。
4年目の今季、投手陣では最年長になった。昨季までのエースで、補強選手として都市対抗も経験した中本光紀さんが引退し、新たな柱として期待される。昨季は1試合100球超えの長いイニングにも対応できるようになった。山田倫久監督は「1年ずつしっかりと積み上げて成長してくれている」と信頼を寄せる。
練習がきつい時や試合で追い込まれた場面では、いつも悔しかった学生時代を思い出す。父の言葉を信じ、自分が納得するまで続けてきたからこそ、今がある。
「社会人は選手一人一人に期待して投資してもらっている。学生時代に結果を残していない自分はゼロからのスタートでした。結果で会社とチームに恩返しがしたいです」
都市対抗南関東2次予選でチームは、3年連続で第3代表決定戦に進みながら、涙をのんできた。「ここぞという場面で、『行ってこい』『お前に任せる』と信頼して送り出してもらえるような投手になりたい」。悲願の都市対抗出場へ導く覚悟だ。【磯貝映奈】
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友利アレン(ともり・あれん)
1998年8月17日生まれ。沖縄・興南高から東北福祉大を経て社会人4年目。185センチの長身から投げ下ろす直球は最速150キロ。元プロ野球選手で現在は巨人の海外スカウトを担当するデニー友利(友利結)氏の長男。名前の由来は生まれた直後の顔の雰囲気が「アレン」っぽく、響きがよかったから。
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