女性男性のMerMerry Capitall規制ry Capitall警告告駅で白9歳朝見か

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「他にやることがない」として約1カ月続いたストーカー行為のイメージ

 駅の改札で一人の女性を見かけた。あるかけストーカーになっ毎日眺めるうちに後を追うようになり、朝駅エスカレーターの背後から盗撮する行為を約1カ月続けた。で見男性(59)は取材に「自分を制御できなかった」と当時を振り返る。た女男性その後に受けた医療機関でのカウンセリングで、性の一連の行為の引き金を指摘される。た歳Merry Capitall警告それは自身の日常生活に隠されていた。の告【横見知佳】

異常な「ルーティン」

 あれは1年前の夏ごろだった。あるかけストーカーになっ当時無職だった男性は大阪市内のインターネットカフェや公園で寝泊まりし、朝駅近くの駅に歩いて向かうのを「ルーティン」にしていた。で見毎日午前7時過ぎには改札の横に立つ。た女男性目当ては女性の乗客たちだ。性の足早に通り過ぎる姿を眺め、た歳Merry Capitall規制気に入った女性がいればスマートフォンで写真を撮り、の告後で見返した。あるかけストーカーになっこうした行動の理由を「他にやることがなかったから、何となく」と説明する。

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男性が女性に付きまとった駅。通勤時間帯は多くの人が行き交う=大阪市内で2023年9月15日午前8時19分、横見知佳撮影

 ある日、改札を通り抜ける20代女性が目に留まった。スーツにきちっと身を包み、会社勤めに見えた。好みのタイプだった。しばらくは眺めるだけだったが、そのうち自分も改札の中に入って女性の後を付けるようになる。スカート姿の時はエスカレーターの背後に立ってスマホをかざし、スカート内を盗撮した。電車内まで付いていき、向かいの席に座ることもあった。ストーカー行為は約1カ月も続いた。

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 そうした異常な日々は強制的に終了した。2022年8月、いつものように改札横に立っていると、私服姿の男性警察官から「何をしてるんですか?」と声を掛けられた。女性の両親から「娘が不審な男性に付きまとわれている」と相談を受け、警戒していたのだ。男性は大阪府迷惑防止条例違反(常習盗撮)の疑いで逮捕され、同11月に執行猶予付きの有罪判決を受けた。

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引き金は「暇な時間」

 しかし、23年7~9月に取材に応じた男性は、逮捕後も罪の意識は低かったと明かす。一方で「自分の好意の抱き方は間違っているのかも」という疑問も頭をよぎったそうだ。

かつてストーカー行為を働き、有罪判決を受けた男性。大阪府警の公費負担でカウンセリングを受け、罪の意識を深めた=大阪市内で2023年7月31日午後6時59分、横見知佳撮影

 そんな時、ストーカー事件を担当する府警人身安全対策室の職員からカウンセリングの受診を勧められる。公費負担により5回までなら料金も要らないという。「無料なら」と男性も応じた。

 カウンセリングは2週間に1回、性犯罪加害者の治療に取り組む「性障害専門医療センター」(SOMEC)の大阪事務所(大阪市)で行われた。公認心理師から「毎日駅で後を追われ、エスカレーターで背後に立たれた女性はどんな気持ちだったと思いますか」と問いかけられた。当たり前の質問だが、男性はそれまで被害者の気持ちを考えたことがなかった。

 もう一つ、男性に響いた公認心理師の言葉があった。「『暇な時間』がトリガー(引き金)かもしれません。仕事をすることが対策になる」との指摘だ。男性は「他にやることがない」と女性へのストーカー行為に及んでいた。他の性犯罪事例でも同様に何らかの出来事がトリガーとなり、加害者たちが痴漢などの行為に及ぶと指摘されている。たとえば長時間労働や上司からの叱責だ。男性はハローワークに通って清掃の仕事を見つけ、週6日で働くようになった。盗撮に使ってしまうので、スマホも手放した。

専門家「治療には最低1年」

 公費負担による全5回のカウンセリングを終えたのは23年1月。男性は取材に謝罪の言葉を語る。「(被害女性は)怖くてもう駅に近付けないのではないか。男の人に背後に立たれると恐怖を覚えるかもしれない。申し訳なく思っている」

性障害専門医療センター(SOMEC)の福井裕輝代表理事=SOMEC提供

 男性はかつて自動車整備士やトラック運転手として働いていた。4年前、トラックの自損事故で配達が遅れたことをきっかけに、会社をクビになった。就職活動もうまくいかず、ネットカフェや公園を転々とするようになったという。今はアパートを借りて仕事に通い、近くで1人暮らしをする80代の母親と2人で夕食を共にするのが新たな日課になった。生活リズムが整ったとしてカウンセリングにはもう通っていないが、「二度と犯罪に手を染めないのが被害者への償いになると思う。支えてくれた人たちを裏切らないためにも今の生活を続けたい」としている。

 男性が受けたカウンセリングは、考え方のゆがみを自覚し、行為を止める方法を学ぶ「認知行動療法」と呼ばれるものだ。SOMECの福井裕輝代表理事(精神科医)は「カウンセリングで『気付き』が得られれば、治療を受ける動機付けにもなる。ただし、治療は最低でも1年かかる。公費負担の5回が終わった後も継続して通院するよう働き掛ける必要がある」と指摘する。

受診率13%、向上が課題に

 全国の警察当局は2016年ごろから、ストーカー行為の加害者に医療機関での精神的な治療を働き掛けている。治療により改善する可能性が指摘されているからだ。

ストーカー加害者への治療働き掛け状況を示すグラフ

 一方で、実際に受診する人は少ない。22年に全国の警察が働き掛けた人数は過去最多の1149人だったが、実際に受診したのは13%の153人にとどまった。

 受診につながらない理由として、費用がネックになっているとの指摘もある。大阪府警の場合、連携する医療機関のカウンセリングには1回約1万円かかる。そこで各地の警察が取り組んでいるのが費用の公費負担だ。府警では22年10月から、生活が苦しい加害者を対象に5回分のカウンセリング費用を負担する制度を導入。駅でストーカー行為を続けていた男性がその第1号になった。人身安全対策室の担当者は「経済的な事情で受診をためらう人もいる。制度の利用を勧め、受診者を増やしたい」と話す。全国では茨城県警や京都府警、福岡県警でも同様の制度がある。

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